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研究内容

我々櫻井研究室は、Nanoレベルでの薬物送達(DDS)の研究を行っています。

DDS(ドラッグデリバリーシステム)とは?

 病気の時に薬を飲むと薬が患部までたどり着き、症状を和らげてくれます。しかし、患部に到達している薬は飲んだ薬の100万分の1くらいであると言われています。患部に行かない薬は尿として体外に排出されたり、健康組織に作用し副作用をもたらしたりします。鎮痛剤で眠くなるというのはその副作用の一種です。特に毒性の強い抗がん剤の副作用は健康に大きな悪影響を与えます。そこで、生体内の狙った部位に必要な薬物を選択的に送達する技術であるドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究が世界的に盛んに行われています。DDSの技術が構築することで、治療効果の向上や副作用の低減が期待できます。すなわち、患者のQOL向上に大きく貢献します。

​参考:櫻井のインタビュー動画

ナノメディシンの開発

 DDSの技術を確立するためには薬に機能を付け足す必要があります。基本的に薬自身にはそのような機能がないので、我々は薬の運び手(キャリア)の合成をしています。

 

我々櫻井研究室では、主に

  • 多糖であるシゾフィラン(SPG)と核酸の複合体を用いた薬物送達

  • 人工高分子を用いた薬物送達

  • 新しい機能性ナノメディシンの設計と評価

  • 生体適合性高分子の物性評価

  • ​ナノメディシンの構造解析​

我々の研究室の強み

​ 我々櫻井研究室では、化学・物理・生物を集結した研究を行っています。DDSを開発するためには生物の分野だけではなく材料の設計(化学)、材料を評価する(物理)が必要です。櫻井研究室では有機合成から高分子合成、構造解析、そして細胞・動物実験まで一貫した研究を行っています。

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